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女性は特に気をつけて!腰痛は子宮とも関係あり

腰痛は年齢を問わず、痛みがあります。腰が痛いからとマッサージや鍼灸治療で痛みを緩和するのも有効な治療法なので、ずいぶん腰の痛みが緩和されますが、腰痛の原因が子宮からきているかもしれないというのを、頭の隅においていてください。この前重たいものを持ったから、腰が痛くなったんだな~と思っていても、なかなか改善されない場合は、婦人科を受診することをお勧めします。

子宮内膜症

女性は男性と違って子宮があります。子宮が原因で腰痛を引き起こしているケースがあります。マッサージをしたり、腰の痛みを緩和する手段をとったにも関わらず腰痛が長引いたり、横になっていて安静にしている状態でも腰が痛いなら要注意です。他に自分の体にどんな自覚症状があるのかを、メモに書き出して見ましょう。腰痛の他にも、下腹部の痛みであったり違和感を感じるケースも多く見られます。

子宮内膜症にかかる患者さんは女性10名のうち1名とも言われています。イギリスの報告では患者の数は増えているというデータも提出されていますが、日本での患者数は、婦人科医の印象では日本人の患者数も増えているように感じているとそうです。患者数の増加には女性のライフスタイルが変化していることと、女性自身が治療を受ける機会が増えているという良い影響もあるでしょう。

子宮内膜症にかかるリスクは、月経と大きく関係があります。現代社会の女性が初産する年齢は、明治時代などとくらべると高齢化しています。そして出産する子供の数も2名もしくは1名というように、出産する子供の数も減ってきています。明治時代の女性は、早くに結婚して何人もの子供を出産しています。妊娠中は月経が止まるので、人生の中で月経を経験するのは40回~50回ともいわれています。

現在の女性は、初産そのものも高齢になっていて、子供を出産する数も減っているため、月経を経験するのは一生のうち400回とも言われています。月経回数が多ければ多いほど、子宮内膜症にかかるリスクも高くなります。そのため、昔とくらべて女性が子宮内膜症にかかるのが増えているのでは。とも推測されています。

子宮内膜症チェック項目

  • 腰痛・骨盤付近の痛みがある
  • 不正出血がある
  • 月経の時の出血量が、かなり増えた
  • 月経痛がどんどんひどくなるように思える
  • 腹部の痛みが、月経の時以外でも痛みを感じる
  • 腹部が膨らんでいる感覚がある
  • 排便する時に、肛門が痛い
  • 性交するときに痛みを感じる

子宮内膜症の原因

はっきりいって、これが原因だ。と特定されていません。まだ子宮内膜症の原因については未解明になっているのが現状です。いくつか原因として考えられているのをご紹介します。

(1)体腔上皮化生説(たいくうじょうひかせいせつ)

腹腔が月経血やエストロゲンの刺激を受けることで、子宮内膜組織のように化生したとする説です。しかし、ロキタンスキー・クスナー・ハウザー症候群などの機能性子宮内膜を欠く女性では子宮内膜症がまれであることへの説明が困難になっているのでは。という疑問がだされています。

(2)月経血の逆流による移植説

月経血の排出が障害されている状態で好発し、無月経ではまれなことから、月経血の逆流によって子宮内膜細胞が腹膜や卵巣表面に生着したという説です。90%以上の女性で逆流が起こるのに、なぜ子宮内膜症を起こすのは一部なのか、そして月経血内の内膜組織は変性した物なのに腹膜に生着するのか。という疑問がだされています。

(3)リンパ行性進展

子宮内膜細胞がリンパ行性に移行することは確認されていますが、リンパ行性によるものは肺や大腿部など一部に限られています。

(4)血行性進展

骨盤静脈内に子宮内膜細胞が普及していることが確認されています。皮膚、腎、肺などの子宮内膜症は血行性によるものではないかと考えられています。

(5)医原性直接移植

帝王切開した後の腹壁や、会陰切開創に発生することから、手術によって移植されてしまったと考えられています。

(6)免疫学的機序

子宮内膜症では細胞性免疫に異常があること、自己抗体が存在していることから、自己免疫などの免疫異常があるのではないかと考えられています。

子宮内膜症の診断方法

  • 直腸診、膣直腸診
  • 超音波断層法・・・卵巣のチョコレート嚢胞や癒着を診断。
  • CT・・・超音波エコーと差はありません。全体像を見やすくなっています。
  • MRI・・・卵巣のチョコレート嚢胞はT1、T2強調画像双方で高光度を示します。
  • 腫瘍マーカー・・・チョコレート嚢胞を持つ場合、CA125が上昇します。しかし悪性腫瘍ほど上昇することないため、高くても200に達することはほとんどありません。ただし卵巣チョコレート嚢腫の破裂や感染など炎症を伴うと高値を示すことがあります。
  • 腹腔鏡検査・・・確定診断の際に用いられます。