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ブロック注射で楽になろう

代表的なブロック注射治療はふたつあります。ひとつは、上半身の病気に効くブロック注射の「星状神経節ブロック」です。こちらは、頭から首、肩といった上半身全体に適応症が広くなっています。そして、もう一つは、下半身の病気に効くブロック注射の「腰部硬膜外神経ブロック」です。こちらは、腰から足先まで下半身の病気に適応されます。

星状神経節ブロックに有効な病気

  • 頭痛
  • 顔面神経麻痺
  • 頭頚胸部の帯状疱疹
  • 頸椎症
  • 五十肩
  • 頸椎椎間板ヘルニア
  • むちうち後遺症
  • 肩こり
  • レイノー病
  • 眼精疲労
  • 片頭痛
  • 突発性難聴
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 多汗症
  • 帯状疱疹
  • アレルギー性鼻炎
  • 網膜血管閉塞症など

星状神経節ブロック

身体の上半身の病気に効く、基本的なブロック注射になっていますが、このブロック注射は気管の左右にある星の形をした神経のかたまりをブロックする方法になっています。星状神経節は、身体の上半身にある頭、顔面、頚部、肩、腕、胸部、背中といった交感神経の中枢になります。

長い期間の間、頭痛を患っていると頭痛から肩こりになったりします。そして頭痛や肩こり、そして首の痛みに悩んでいると、身体は持続的に交感神経が興奮状態になっています。興奮状態になっていると、痛みに対して過敏になってしまうのでり、血のめぐり(血流)が悪くなってしまいます。そこで星状神経節ブロックを行うことで、興奮している神経を抑えてくれるので、上半身全体の血流が改善して、効果的に痛みを緩和することができます。

星状神経節ブロック治療の費用

気になるのが診療価格ですが、ブロック注射治療は【保険適用】になっています。初診時には、初診料とブロック料金は3割負担の方で2000円程度になります。これに加えて薬の投薬料、エックス線検査料金、点滴治療の料金などが別途必要になります。通常5000円以内に収まりますが、治療を受ける前に病院で料金確認をしてください。料金を教えてくれます。

星状神経節ブロックの流れ

  • (1)治療ベッドで上向きになって、肩の下に枕を入れます。少し首をそらせるようにして、リラックスして身体から力を抜きます。
  • (2)医師は、のどぼとけ下の気管横、左右どちらかに、5~10ml程の局所麻酔薬を1回注射します。その時の注射針の深さは1~3cmで、使用される針の太さも0.5mmほどになっています。
  • (3)注射してから、首や肩、背中の筋肉がリラックスしていきます。そして血流がよくなるため手先が温かくなり、痛みが和らぎます。
  • (4)ブロック注射を後は、30分ほど安静にした状態で、全身状態の経過観察をしてます。

(5)安静にしている状態のときに、注射した側のまぶたが重くなって、目が充血して、鼻が詰まる感じだったり、声がしゃがれることもありますが、星状神経節ブロックが効いている証拠になります。ブロック後2時間以内には、全て元通りの状態に戻ります。

腰部硬膜外神経ブロックに有効な病気

  • ぎっくり腰
  • 慢性腰痛症
  • 椎間板ヘルニア
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 坐骨神経痛
  • 変形性股関節症
  • 変形性腰痛症
  • 腰椎圧迫骨折
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 腰椎すべり症
  • 筋筋膜性腰痛症

硬膜外神経ブロック

この神経ブロックは、痛みを感じる神経や運動神経、そして交感神経といったすべて治療できるブロック注射療法になっています。人間には、首からおしりまで続く脊髄神経を取り囲むように、血管やリンパ管、脂肪を含む多くの空間が存在しています。

その空間に薬液を注入することで、脊髄から出る神経に薬液が伝わっていき、広い範囲の痛みを和らげてくれます。そして痛みが和らぐことで、張っていた部分の血流を改善することになります。

硬膜外神経ブロックは、脊髄に近い神経に薬が効くため、治療すると即効性が高くなっていてその治療効果も高くなっています。特に、腰に行う腰部硬膜外神経ブロックは、おへそから下の下半身の病気全般に効果的に治療が発揮されるので、ペインクリニック科や麻酔科外来で行われる基本的な治療法になっています。

硬膜外神経ブロック治療費用

ブロック注射治療は、保険適用になっています。初診の時には、1割負担の場合は1200円程度で3割負担の方は3600円程で、腰部硬膜外神経ブロック治療を受けることができます。この他にかかる費用としては、点滴治療やX線検査料金、内服治療薬やシップ薬といった処方料金が、別途必要になります。だいたい通常で、合計6000円以内で治療を受けることができますが、詳しい費用は治療を受ける病院に問い合わせをすると安心です。

硬膜外神経ブロック治療の流れ

  • (1)治療用ベッドで横たわります。そして身体はエビのように体を丸くします。この時には、背中から腰まで衣服をずらしますが、下着を脱ぐ必要はありません。
  • (2)腰を消毒します。そして痛み止めを注射します。注射に使われる針は、痛みを軽くするために、予防接種で使われる針の太さ(約0.6mm)より細い針の(約0.5mm)を使って行われます。
  • (3)皮膚に(2)で打った痛み止めが効いたところで、ブロック針を注射します。このブロック針は太さ約0.9mmです。腰の神経近くの深さ3cmから5cmにに、薬液を注入していきます。この薬液は痛みを止める作用のほか、神経の腫れを取る作用、筋肉を緩める作用、血流を改善する作用などがあります。薬液を注入する量は、年齢、身長、症状などで決まりますが、5ml~10ml 程度になっています。
  • (4)薬液を注入してから約10分ほどで、血行がよくなったことを実感できます。ます足が温かくなっていき、背中やおしりの筋肉がほぐれます。そして痛みが和らいできます。
  • (5)注入した後は、だいたい30分ほどベッド上で安静を保った状態で点滴治療を行います。
  • (6)30分経過した後に、血圧を測定して全身状態を観察します。これで腰部硬膜外神経ブロック治療は終了になります。

副作用と注射の後の注意点

重篤な副作用は、注射した針穴からの感染や出血、そして神経障害ですが、これらの副作用は非常に少なくなっています。ちなみに、発症頻度は0.05%~0.001%になっていて、ペインクリニック、麻酔科専門医の治療を受けることで、この重篤な副作用になる確率はさらに低くなります。

神経ブロック注射は痛い。と聞いているかもしれませんが、ペインクリニックは痛みのプロフェッショナルでもあります。注射の痛みを感じないように、ブロック注射をする前に麻酔の注射をすることで神経ブロックの注射の痛みを感じなくなります。クセになることもなく、動けなかったぎっくり腰が1回の神経ブロック注射で治ることもよくあります。

ブロック注射を受けた後の注意点として、腰部硬膜外神経ブロックを受けた場合は、当日の入浴は控えましょう。お風呂のお湯からの感染を予防するためです。そして深酒や激しい運動もいけません。キズの炎症を治そうとしているブロック注射の治療効果を弱めてしまうからです。

ブロック注射は痛みの部分にピンポイントで局所麻酔薬を注入するので、身体全身の影響を最小限に抑えることができる治療方法になっているので、効率よく痛み緩和することができる治療法になっています。