腰痛がみるみる消える100のコツ~腰痛ドットコム

ペインクリニックで痛みを取り除く

過度な運動や重たい荷物を持ったことが原因で腰痛になってしまって、ある程度の期間が過ぎて痛みがなくなれば問題ないのですが、面倒なのが慢性化する腰痛です。その他にも腰痛には精神的なこともが原因になっていることがあります。嫌な上司や同僚と一緒に仕事をすると、腰が痛くなってしまって仕事をすることそのものも苦痛になってしまう。逆に好きな相手と一緒の仕事は順調にはかどって特に腰の痛みなど感じない。ということもあります。これには、人間の脳の働きが関係しています。

痛みがなかなか治らない慢性的な腰痛に悩んでいたり、特定の人と仕事をすると腰が痛くなってしまう。ということにお悩みの方なら、ペインクリニックを受診するのも良いでしょう。

ペインクリニックでの治療

ペインクリニックでの治療は総合的に痛みを治療するため、治療方法は多岐に渡っています。神経ブロック治療、薬物治療、理学療法、心理療法、手術療法などを組み合わせて、治療を行ないます。痛いから痛み止めを飲みましょうといった治療ではありません。脳や神経の記憶に刻まれた痛みに対応した治療を総合的に行ないます。

神経ブロック治療

神経ブロック注射をすると、あの痛みはなんだったの??とまるで嘘のように、悩まされていた痛みがなくなります。それは、痛い場所の神経の近くに薬を注射をすることで、一時的に神経の興奮を抑えます。そして痛みで傷ついた部位を、短時間で効果的に治療する方法になっています。

ブロック治療をするときには、局所麻酔薬が使用されます。局所麻酔薬は、痛みのためにとても過剰に興奮した神経を麻酔薬で一時的にその部分を麻痺させることで、「痛い」という神経の情報をブロックして治します。ブロック注射は、神経をなにか切ってしまうのでは?と思うかもしれませんが、そんなことは決してありません。痛みを感じる部分の「痛みの情報」だけを一時的に中断する方法になっています。

神経ブロック注射の治療は、手術治療と薬での治療の間の中間的な位置づけになっています。薬を服用していても、なかなか痛みが改善しない場合に、積極的な痛みを改善する治療として効果を発揮します。

神経ブロック注射の効果

神経ブロック注射は、局所麻酔薬です。痛みを感じる部分の近くに注入されると、薬は痛む部分の筋肉をほぐしてくれます。緊張して張っていた筋肉がほぐされることで、血流が改善されます。血流が改善された結果、広がった血管を通して酸素やたんぱく質といった栄養を、痛い部分の箇所に効率よく血液に乗せて運ぶことができるので、痛んだ神経や筋肉を効果的にそして、早く自然に回復させることが可能になります。

ブロック治療はその場しのぎの対症療法ではありません。自分の身体が自分の痛い場所を治そうとする、人間が元々持っている自然治癒力をサポートすることで、自分の身体の中に秘められた治癒能力をアップさせる画期的な治療方法ともいえます。そして局所麻酔薬なので、薬を服用する薬物療法などに比べると、痛みの部位に限定して注射をするので高い効果を得ることができ、身体全体への影響が少ないという利点もあります。

神経ブロック治療の注意点

  • アレルギーがある場合は医師にかならず伝える。特に局所麻酔剤や薬剤などのアレルギーがある場合には忘れずに伝えましょう。
  • 血液が凝固しにくい体質の持ち主の場合。
  • 抗凝固剤や市販の風邪薬や痛み止めを飲んでいる場合も必ず伝えます。薬によっては血液が凝固しにくくなる場合があるからです。
  • 血液疾患や肝臓病がある場合。
  • 血圧が高い場合。
  • 皮膚に炎症ができやすく、皮膚が弱い場合。
  • 糖尿病などで免疫機能が弱い場合。
  • 大きな手術歴や病歴がある場合。
  • 他の病院で治療を受けている場合。
  • 当日の体調が悪い場合。

神経ブロックの治療の種類

  • 星状神経節ブロック・・・交感神経節ブロックとも呼ばれていて、神経ブロック療法の中では最もポピュラーな方法。
  • 硬膜外ブロック・・・硬膜外麻酔と同様の方法で行う方法。
  • トリガーポイント注射・・・筋肉などにある痛みのポイント(圧痛点)に直接、局所麻酔薬などを注射する方法。厳密に言うと神経ブロック注射というよりは、一般的な麻酔注射に近い。
  • 近赤外線照射・・・高出力の近赤外線を皮膚を通して星状神経節に照射する方法。

治療の概略

神経ブロック療法を行うのは、熟練した専門の麻酔科の医師が行います。まず最初に痛みの場所や痛み方を問診票や、フェイススケール(笑顔から泣き顔までの数種類の顔から痛み度を患者に示してもらう)、電流知覚閾値検査装置(ニューロメーター)などで、患者さんの痛みの度合いを客観的にみます。そしてその後に、その痛みが心因性からくる痛みが疑われる場合は、更にうつ尺度を測る検査を行います。

そして、患者と病歴などを会話しながら視診や触診をして、必要ならばMRIやCTといった画像診断を行ったり、もしくは筋電図などの診断をしたりしながら、他の診療科とも連携して治療にあたったほうがいいかなどの検査・治療方針を患者とともに立てていきます。

実際のブロック治療の施術の際には、星状神経節や硬膜外腔などに注射するためにはミリ単位の位置調整が求められるため、熟練した麻酔医が強く指で圧迫しながらそのポイントをさぐっていきます。星状神経節ブロック注射の場合は、首の術部が露出しているため一般的にそのまま薬剤を注射するが、硬膜外腔に硬膜外ブロック注射を行うためには奥深くに針を到達させなければならないため、あらかじめ痛み止めの注射を術部に行った後に、施術を行います。

施術が終わった後は、止血と術後観察をするため、約30分ぐらいそのまま安静に治療用ベットで経過観察をします。術後に、局所麻酔薬で交感神経がブロックされると、末梢の血管が拡張して血行が改善されます。また知覚神経がブロックされることで、患部の痛みの緩和が期待することができます。

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