
財団法人骨粗鬆症財団によると“日本の総人口の10%弱、約1000万人が骨粗鬆症で、現在は症状が出なくても、いずれ腰痛や骨折を起こす危険が大きい"といわれている。
骨のプロとして、何とか骨粗鬆症を予防したい……。その思いから、丈夫な骨づくりをコンセプトに”骨骨体操”を生み出したのが、骨骨先生こと長谷(ながたに)愼一さん。
「軽快なリズムでノリのいい歌にすれば、体操をやってくれるのではないかと考えたんです。歌詞には骨の働きや解剖学的な要素を盛り込みました」
育てるのは10代、骨の成長期。40代になると衰えます。それから先はスカスカになっちゃうよ、だからコツコツ鍛えましょう! 楽しい歌詞と体操を組み合わせた健康ソングが誕生したのは、平成15年。CDとして発売された「骨骨体操」はメディアでも話題となり、長谷先生は骨骨先生として知られるようになる。
では、なぜ「骨骨体操」なのか。人体にはおよそ200本の骨があるといわれ、骨は骨から骨についている筋肉によって動かされている。たとえば関節が動くのも筋肉によるもので、筋肉をうまく動かせないと、骨も動かない。また、骨は筋肉を刺激しないと強くならないのだが、「骨骨体操」はふだんはあまり使わない、体の深い部分にあるインナーマッスルを刺激するためにつくられている。つまり、筋肉を動かすことで、骨を鍛えるという発想だ。
「スポーツをしている人でも、アウターの筋肉ばかりをハードに鍛えて故障する人が多いのですが、大事なのは筋肉の質。クオリティです。アウターとインナーの筋肉がバランスよく鍛えられた筋肉は強くしなやかで、いろいろな姿勢に耐えられる。慢性的な腰痛があっても、インナーの筋肉を鍛えることで予防になり、骨の強化にもつながります」
と長谷先生。「骨骨体操」は主に上半身を鍛える体操だったため、第二弾として生み出した筋肉体操では、主に下半身を。第三弾は音頭とサンバのリズムにのせた健康体操を考案。その健康体操の中に、10秒間ポーズをキープする10秒体操を盛り込んでいる。リズムにのせた体操では年齢や症状によってハードな人もいるため、「10秒間止めてみよう」と考えたそうだ。
10秒間で効果的に。ポーズにもよるが、効かせたい目的によって骨から骨についている筋肉を最大限伸ばして、最大限ちぢめる体操が数多く生まれた。筋肉を強化し、骨を丈夫にすることで健康を保つ「骨骨☆10秒体操」の誕生である。長谷先生がテレビ朝日『ちい散歩』の番組内でレクチャーしている散歩の前にできる10秒体操も、このバリエーションになる。
それぞれのポーズを10秒数える間、止めておくだけの「骨骨☆10秒体操」は、幅広い年代の人が挑戦できる簡単な体操だ。ところが、実際にポーズをとると、意外とキツイ。たかが10秒、されど10秒。筋肉の張りすら感じられるのは、ふだん使っていないインナーマッスルが刺激されている証拠だろう。
埼玉県春日部市に『長谷接骨院』を開業したのは、昭和60年。修業時代を含めると、施術した人の数は30万人近く。長谷先生は経験症例として西洋医学的な診断学の医学書も出版している。
腰痛に関しては、急性のもの、慢性的なものなど、それぞれの症例によって施術はさまざまだが、炎症のない症状には自宅でできることとして、10秒体操をアドバイスするのだそう。同じ腰痛でもいろいろな体操があるので、その人の症状や年齢にあったものをその場で一緒に。体操は簡単だけれど、本のとおりにやってくださいといわれるより、マンツーマンでアドバイスしてもらったほうが、受ける側も感覚をつかみやすい。
接骨院で施術を受け、自宅では自分にあった10秒体操でケア。苦しさが伴う体操や筋トレでは限られた人しか続けられないが、10秒1ポーズの簡単な体操なら多くの人がやり遂げられる。長続きもするはずだ。特別な道具が不要で、いつでもどこでも手軽にできる点も腰痛持ちにはありがたい。
長谷先生が腰痛に効く骨骨☆10秒体操をレクチャー!
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