長時間座位の姿勢をとりつづけることは、腰の筋肉に疲労物質を蓄積しますが、腰痛の原因はそれだけではありません。私たちの体には、生体電流という、絶えず微弱な電流が通っています。しかし日々の生活には、その生体電流の乱れを招くものが氾濫しているのです。家ではテレビや電子レンジ、携帯電話などの出す電磁波や、化学繊維100%のセーターや毛布に生じる静電気がそうです。オフィスではパソコン、コピー機などのOA機器が最たるもので、それから発する電磁波が生体になにかしらの影響を及ぼすことは、OA機器メーカーが、専用のプロテクターを別売りしていることからも明らかです。
生体電流の乱れは、頭痛、肩こり、腰痛、便秘などさまざまな不定愁訴の原因になります。オフィスワークでパソコン操作やコピーとりのために、かなりの時間を費やしている人は、乱れた生体電流の流れをととのえることが、腰痛の解消につながると思われます。
そんなかたにおすすめなのが、「異種金属療法」(16円療法)です。1円(アルミニウム)、5円(亜鉛と銅)、10円(錫(すず)と銅)の硬貨を1枚ずつ、計3枚手の甲にはるだけの簡単な療法ですが、異種金属による電位差が生体電流の調整に役立ちます。はったままでパソコンに向かえば腰痛をやわらげることができます。オフィスではるのは抵抗がある、というかたは、朝昼晩の毎食後に3分間はることを習慣にするだけでも、生体電流をととのえる効果があります。なお、はる時間が短い場合は、はった硬貨の上からドライヤーの温風を2~3分当てると、より効果を高めることができます。
(谷津三雄)