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しっかり腰痛対策

    ゆずはつらい痛みをとる“食べる薬”

薬やメスだけでは、すべての痛みをとることはできない

痛みはストレスの原因になります。それをとり除くためには、薬やメスだけではなく、いいと思うものは何でも試してみる統合医療がたいせつです。脳の手術をして肉体的な疾患をとり除いた患者さんでも、「手術の傷が痛む」「退院後の生活は大丈夫だろうか」など、痛みや不安でストレスを感じると回復が遅くなることがあります。逆に、耐え切れないほどの頭痛を感じてクリニックに来る患者さんでも、心にたまったストレスを吐き出すだけで、驚くほどさっぱりした顔つきになる人もいらっしゃいます。心というのは、それだけ肉体の健康とつながっているのです。

炎症を抑えて血流をよくし、痛みを発する物質を洗い流す

統合医療のひとつとしておすすめするのが、ゆずを使った方法です。ゆずは昔から、かぜや冷え性、リウマチ、腰痛、膝痛、神経痛、下痢、便秘、不眠などを治す食物として、健康に役立てられてきました。明(みん)の時代の薬学書『本草綱目(ほんぞうこうもく)』には、「ゆずはよい香りで大脳を刺激して気分をよくし、血行を促進して冷え症や神経痛、胃痛、二日酔いを治す」ともあり、昔の人は、ゆずの種を刻んで痛いとことに直接塗っていたといいます。

現代医学の研究でも、ゆずには血液をよくして各所の炎症を抑えるさまざなま成分が含まれていることがわかっています。炎症を抑えることは、膝痛、腰痛、神経痛、頭痛などの痛みをやわらげることにつながりますし、血流をよくすることも、痛みを発する物質を洗い流すという意味でたいせつな要素です。

ゆずに捨てるところなし!

【種】
種の表面についたヌルヌルは、テルペン、ペクチンという水溶性の食物繊維で、便秘や美肌にも効果を発揮。テルペンは強力な抗酸化作用を持ち、炎症部分の免疫反応を狂わせ悪化させて痛みの発生のもとになる活性酸素を、除去する役割も果たします。種内部のリモネン、ノミリン、フラボノイドはリウマチや神経痛の痛み止めに効きます。
【果肉】
イソフラボンなどの抗酸化成分が、痛みの大本となる活性酸素を除去。クエン酸、リンゴ酸など疲労回復に役立つ成分も含まれています。利尿効果もあり、膀胱炎の改善にも有効です。
【皮】
皮の内側の白い部分には、血行不良を改善するヘスピリジン、ビネンが豊富。皮の外側には代謝を促進する香りの成分リモネン、シトラール、リナロールなどが含まれています。

ゆずの種を粉末にして利用する

ゆずは皮、果肉、種すべてに薬効があるため“食べる薬”といっても過言ではありません。薬味だけではなく、ゆず皮茶やゆず酒など、食生活にどんどんとり入れてください。なかでも種は、痛みとりの有効成分の宝庫です。種は粉末にすれば消化されやすくなります。そのまま飲むのはもちろん、お湯にとかして飲んだり、ヨーグルトや料理にかけてもいいでしょう。膝痛、腰痛などは、冷え込みが厳しい夜から朝方にかけて症状が出やすくなるので、夕食後から寝る前にとるようにすると、なおよいでしょう。

薬ではないので個人差がありますが、飲み始めて2週間ほどで「冷えがなくなってきた」など血のめぐりがよくなる効果を実感する人が多いようです。痛みがとれるには、さらに2週間ほどかかるケースが多いため、最低でも4~6週間はつづけてとるようにしてください。

(くどうちあき脳神経外科クリニック院長 工藤千秋)

ゆず種の粉のつくり方

■手順
(1)ゆず3個分の種をとり出す。とり出した種は洗わずにそのまま使う。
(2)アルミホイルの上に種を重ならないように並べて包む。
(3)フライパンを中火にかけ、種が焦げて茶色になるまで蒸し焼きにする。目安は50~60分。
(4)すり鉢、ミルサーなどでこまかくして密閉容器に保存し、1カ月以内に飲みきる。

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