膝から下、足首にかけては「腸陵泉(ようりょうせん)」、「中封(ちゅうほう)」、「崑崙(こんろん)」、「足(あし)の三里(さんり)」など、腰痛に効くツボが点在しています。専門家は腰痛のタイプに応じてこれらのツボを使い分けますが、家庭療法として行う場合、ツボの正確な位置や特徴を覚えるのはめんどう、という人もいるでしょう。そんなときにおすすめなのが、ドライヤーの熱による温熱刺激です。腸陵泉、足の三里は膝まわりの外寄りに、崑崙は外くるぶしの後方に、中封は内くるぶしの前方にあると大づかみに覚えておき、それぞれのゾーンに温風を当てます。熱いと感じたら離すという要領で、5~10回ずつ繰り返してください。ツボの位置にこだわらず、膝から下全体をあたためるつもりで行いましょう。
(鍼灸東洋院 竹之内診左夫)